こんにちは、イケダハヤトです。高知の山奥でブログを書いて生活しています。今回の書籍では、ぼくが足繁く通う宿「はたやま夢楽(むら)」のオーナー、小松靖一(せいいち)さんのお話をまとめました。靖一さんは1958年生まれ。高知県安芸市の畑山集落で生まれ育ち、今もこの愛する故郷を守るために、全力で事業に取り組んでいます。無論、人口減少著しい山間部を守っていくのは、簡単な仕事ではありません。数多くの失敗と試行錯誤を経験し、紆余曲折の末、彼が出会ったのが「土佐ジロー」という高知特産の地鶏。今はこの「究極の地鶏」を武器にして、限界集落となった畑山地域を盛り立てようと、妻の小松圭子さんとともに奮闘しています。ちなみに圭子さんと靖一さんは「年の差カップル」で、25歳離れていらっしゃいます。「押しかけ女房」としてやってきた圭子さん、お話の中でも語られておりますが、はたやま夢楽を支える重要なキーパーソンとなっています。ちなみについでに、もうひとつちなみに。彼らの「土佐ジロー」は食通の間ではよく知られており、あの「美味しんぼ」にも登場していたりします。その味はまさに絶品。噛めば噛むほど味がして、しかも脂が少ないので胃もたれしません。ぼくは感動して軽く涙が出ました。味蕾とともに涙腺まで刺激されるのです。施設までのアクセスは「最悪」といっても過言ではない山道ですが、著名人を含め、多くのリピーターがいらっしゃいます。かくいうぼくも、この2年で5回は訪れています。大切な友人が遊びに来るときは、いつも「はたやま夢楽」でおもてなし。第二の故郷となりつつあります。とまぁ、語りだすとキリがないはたやま夢楽ですが、今回はその原点をたどるべく、靖一さんが育った時代から話を遡り、次の事業構想までまとめていきました。「はたやま夢楽」ファン必読のインタビューとなっておりますので、すでに宿泊したことがある方はぜひ。まだ訪れたことがない方も、この書籍を通して少しでも彼らの手掛ける夢の村の魅力が伝われば幸いです。